コンバージョン率とは
コンバージョン率は英語で「Conversion Rate」という言葉で、CVRと略されて使われています。
計算式
CVR(%) = 訪問者数 ÷ アクション数 × 100
ECサイトでのアクション要素は「購入者数」になります。
1日に100人の訪問者数があるサイトで、そのうち1人だけ購入に至った場合。
「1÷100☓100=1」となり、CVRは1%となります。
CVRを上げる事が売上UPの近道
皆さんご存知の売上の計算はこちら
売上 = 訪問者数 × コンバージョン率 × 客単価
ECサイトの売上を上げるためには3つの要素があります。
- 訪問者数を上げる
- コンバージョン率を上げる
- 客単価を上げる
月商100万円のECサイトが、売上20%UPを目指す場合の指標として
月間訪問者数 | CVR | 客単価 | |
今の月商100万円 | 10,000人 | 2% | 5,000円 |
月間訪問者数 | CVR | 客単価 | |
訪問者数を上げる場合 | 12,000人 | 2% | 5,000円 |
CVRを上げる場合 | 10,000人 | 2.4% | 5,000円 |
客単価を上げる場合 | 10,000人 | 2% | 6,000円 |
訪問者数を上げる場合は、リスティング広告などで集客をするしかありませんが、質の悪いアクセスを増やしてしまうとCVRが下がってしまい、目標の売上を作れない可能性があります。
客単価を上げる場合、値上げもしくは、まとめ買いを促して複数個購入してもらう事が必要です。これは取扱商品によりけりですが、客単価を上げる施策は難しいです。
CVRを上げる場合を考えてみましょう。
CVR2%という事は、10000人の中で200人、100人当たりにすると2人が購入してくれた計算になります。
これをCVR2.4%に上げるとなると、10000人中240人。100人当たりで約2.4人に買ってもらえればよい計算となります。
この数字を見ると何か出来そうな気がしてきませんか?
CVRを上げる施策
先ほどの計算式を見てみると、簡単にCVRをアップできそうな気がしてきますが、一瞬でCVRを劇的にアップする。という事はなかなか難しいです。
まず、調べていただきたいのは「カゴ落ち率」の調査です。
ショッピングカートに商品を入れたはいいが、購入に至らない。というケースです。現状の状態で1~2カ月程度モニタリングして既存のカゴ落ち率を調査します。その間に、ユーザーが快適にお買い物できる環境(ユーザーエクスペリエンス向上)を考えましょう。
修正を加えたら、また1~2カ月程度モニタリングして、数値を検証します。
検証するために時間がかかりますが、比較検証しなければ、施策したものが良かったのか悪かったのか解りません。
運営者が良いと思ってやった施策が、実は悪い方向に・・・という事もよくあります。
ここではCVRを上げる施策を12項目リストアップしてみましたのでご参考ください。
- エントリーフォーム(会員登録など)の最適化
- 運営元情報の明確化(どこが売ってるのかハッキリさせる)
- スマホ対応
- https(SSL化)
- 購入ボタンを目立たせる
- 決済方法を増やす(Amazon PayやApple Pay)
- 返品・交換方法を明記
- 決済以外の手数料を明記(代引手数料や送料)
- 会員登録無しでも購入可
下記は実際に販売している商品に対する施策です。
- 限定タイムセールの実施(数時間限定)※客単価に注意が必要
- 商品レビューを増やす
- LP(ランディングページ)の強化
まとめ
CVRを上げる基本的な12項目をリストアップしてみましたが、一番最初に挙げた「エントリーフォーム」(会員登録やお買い物情報登録)を改善するだけで、数字が変わってくると思います。
また、検証はとても大切です。ABテストが出来る環境であれば検証もスムーズに行えると思いますが、ほとんどの方はその環境が無いと思います。
中長期的な目標としてCVRアップを上げ、検証できる環境を構築していきましょう。
小売ECサイトの平均CVRは3%前後と言われていますが、楽天市場やYahooショッピングに出店していない独自サイトのお店になると1%前後が多い印象です。
今回の記事が少しでもお役に立てれればと思います。